「わかっちゃう! 知的財産用語 (特許,商標などの用語解説)」

さかな  わかっちゃう  知的財産用語
特許,商標,著作権 等に関する用語辞典 
さかな


 [音響商標(おんきょうしょうひょう)]

  

 音響商標とは、 音からなる商標のことです。現在の日本の商標法では、音は商標とは認められず、商標登録の対象とはなっていませんでした。

 しかし 限定的ながら 法改正で 限定的ながら 音の商標の登録がみとめられるようになりました。

 CMのジングルのようなものをイメージしていただけると良いと思います。

 ただ、よほど 有名でないと 登録は難しいです。



               ☆              ☆

[関連事項と経験談]
 

(1) 
 目に見える「立体商標」ですら、審査は厳しく、登録が難しいといわれていますが、「音」や「におい」となると更に審査が厳しいのではないかと思います。


 ちなみに、「におい」の商標登録を認めている国でも、実際には「におい」の商標登録をした例はごく僅かだそうです。



(2)
 商標登録出願の際には、登録を受けたい商標を特定しなくてはならないのですが、音響商標なら音声ファイルや、録音した記録媒体を提出することになるのでしょうね。


 でも、「におい」となると 難しそうですね。匂いを付着させた物体を提出するというのは、保管や公開の上からも難しいと思います。

 「早朝のカブトムシの香り」 

   とか

 「ごま油で炒めたゴーヤの匂い」

のような言葉での表現になるのかもしれません。


 でも そうなると表現が難しく、ソムリエのような繊細な感覚や表現力が求められるようになるかもしれません。


(余談ですが、私の知人に「ミントの匂い」を嗅ぐと、「ペンギンの匂いがする」という人がいます。ガムのパッケージの影響でしょうね。)


 簡単に「におい」を分析して、どの様な「におい」なのか数値化できるような測定器が普及すれば「におい」を客観的に特定できるのですが・・。

 (ちなみに 調べたましたら こんな装置が有りました。)



(3)
 商標登録の審査や、商標権に関する訴訟では、「商標の類似」ということが問題となるのですが、「音」や「におい」の商標となると、どの様に類似判断するのか興味深いですね。


 審査官や裁判官が目を閉じて腕組みをしながら「音」を聞き比べて「うーん、これは似ているぞ。類似だな。」と判断したり、クンクンと「におい」を嗅いで「これは、ちょっとあとに残る爽快感が違うから非類似だな。」なんて判断したりするのでしょうか?

 そんなシーンをイメージすると なんだかおかしいですね。



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